
火災保険の見積もりを取得する時に「評価額」と「保険金額」という項目が出てきます。普段聞きなれない言葉ですが、火災保険の加入にあたり最も重要なポイントです。この2つの設定を間違えると、事故が起きた時にトラブルが起きる可能性があります。
評価額と保険金額は最重要ポイント
火災保険は「モノ」にかける保険です。モノを修理したり、買い直すために必要なお金に備えるための商品と言えます。そのため、①保険を掛けるモノがいくらなのかと、②いくらの補償が必要なのかを契約する時に設定することになります。この2つを専門的に言うと下記になります。
①評価額(保険をかけるモノがいくらなのか)
「これは×××円です」と確定した金額を「評価額」といいます。例えば、「このボールペンは100円です」と言えば100円がボールペンの評価額です。希望ではなく実態としていくらなのかを決めるので、建物であれば「全焼して同等の建物を再築するために必要な金額」というイメージです。こうして設定した金額が、保険を掛けることのできる最大の金額になります。
②保険金額(いくらの補償が必要なのか)
先ほどの評価額はあくまでもモノの価値を決定するだけです。そのため評価額とは別に「いくらまで補償が必要なのか」を設定する必要が火災保険にはあり、これを保険金額といいます。保険金額は、評価額(モノの価値)以上には設定できないため、評価額と同じかそれ以下の金額で設定します。100円のボールペンに1万円で保険かけてたらおかしいですよね。100円のボールペンなら100円までしか備えられません。
誤っていると事故の時にトラブルに
上記をざっくり言ってしまうと、「3000万円(評価額)の建物に、3000万円(保険金額)で保険を掛けます」や「3000万円(評価額)の建物に、2500万円(保険金額)で保険を掛けます」というイメージです。評価額と保険金額は、実際の支払いに大きく影響してくる項目です。なんとなくで設定してしまうと、どんなに補償内容を充実させたとしても、事故の際に必要な資金が受け取れず、再建がスムーズに行かなくなる可能性がある重要なポイントです。
■評価額と保険金額のイメージ

まとめ
いきなり評価額だなんだと言われると混乱してしまいますが、噛み砕いてしまうと「いくらのモノに、いくら保険をかけたいの?」と聞かれているだけです。資料を見たり業者に聞くなど落ち着いて対応して貰えれば正しい設定ができると思います。ノバリでは、2008年から火災保険の比較サイトを運営しています。火災保険の引き受けにはある程度ノウハウがありますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。