◆がんになっても仕事は続けていきましょう◆
ノバリ株式会社本社社員である私は55歳で前立腺がんと診断されました。遠隔転移もありステージⅣの前立腺がんですが、仕事は治療をしながら続けていますし、これからも仕事は続けていくつもりです。
◆がんになると30%の働き盛りの人が依願退職する◆
厚生労働省の調査によると、全がん患者のうち3人に1人が64歳以下の働く世代で、
32万人が通院しながら仕事をしていて、定年の延長で働く世代のがん患者はさらに増える見込みだそうです。
さらに国立がん研究センターの研究グループの推計では、18歳未満の子供を持つがん患者は年間5万6000人いて、
親の平均年齢は男性が47歳、女性が44歳。
子供の教育費を工面することを考えるとがんになっても仕事の継続は欠かせないといえます。
ところが、がんと診断されると30%の人が依願退職、4%は解雇、仕事を続けられた人は50%以下という報告もあるそうです。
ちなみに自営業者だと13%が廃業に追い込まれているそうです。
どの企業さまにおいても、働き方改革をさらに推し進めていただき、がんになった社員の雇用を守っていただきたいのですが、
がんと診断されて、そのショックで自ら会社を辞めている人が3割もいるということに驚きを感じました。
私も「がんの疑いが強い」と言われた時は、目の前が真っ暗になり、
「もしかしたら助からないかも」と考えて、すごく落ち込みました。
しかしながら、がんの診断確定後はすぐに気持ちを切り替えて、
「仕事は何としてでも続けていきたい」と強く思い、今も仕事を続けています。
がんの告知のショックで自暴自棄になり、仕事を辞めると、治療どころか生活が立ち行かなくなります。
それでさらに精神的に追い込まれることになります。
自分のためにも、家族のためにもがんになっても「仕事を続ける」という意識をしておいてください。
◆がんに備えて心の準備とがん保険の加入、見直しをおすすめします◆
がんは日本人の2人に1人が掛かると言われていて、深刻な病気であることは変わりありません。
しかし、検査、治療技術の進歩で「治る病気」になりつつあります。
抗がん剤や放射線治療は通院で受けられます。
私の場合、前立腺がんでの手術で5日間入院しました。その後、はじめの抗がん剤治療のための3日間入院しました。
あとは仕事をしながら通院で治療を続けています。
「入院しても短期間」ということを念頭に置いておけば、がんの治療と仕事の両立が決して難しくないことが
ご理解いたただけるでしょう。
仕事をしながら治療を続けることは、今までの生活を維持することにつながります。
「がん」になっても仕事を辞めなくても大丈夫だという「心の準備」と、
今のうちに「がん保険」のご加入、もしくはお見直しを強くおすすめします。
なぜなら「がん」になってからではできないことだからです。