2023年9月のコンプライアンス研修

皆さん、こんにちは。本日は毎月第四月曜日の朝会で実施しているコンプライアンス研修でした。今回のコンプライアンス研修は、①個人情報上の漏えい事案発生時の対応②意向把握・情報提供・体制整備の3つの義務③事務不備に関わる不祥事案防止と事案の共有④品質向上取り組み進捗共有について学びました。

個人情報上の漏えい事案発生時の対応については、2022年4月に改定全面施行された個人情報保護法の義務化となった2つのポイントを確認しました。1つ目は個人情報保護委員会(通称:PPC)への報告、2つ目は本人への通知です。改正前もこれらは存在しましたが、報告が上がらない点、また、個人情報保護委員会が主体となって早急な事態の把握と適切な措置をとれるよう、義務化されました。

意向把握・情報提供・体制整備の3つの義務については、図で簡単に再整理してみました。2016年5月に改正施行された保険業法によって、新たに定義された3つです。よく目にする態勢整備は、体制整備を運用実行し、課題を改善していくようなPDCAサイクルを回していくことを示しています。これは、コンプライアンス点検・保険募集委員会点検・月次点検等を行っている目的にも繋がります。

事務不備に関わる不祥事案防止と事案の共有については、ノバリ株式会社の2023年度事案報告一覧(精算遅延、事務不備、意向確認、失念、紛失、契約解除等)を内容から再発防止策まで具体的に確認しました。同業他社とも共通して、満期管理と早期継続を徹底することにより、発生を防げた不祥事件等が未だ多くあるようです。

品質向上取り組み進捗共有については、代理申請会社のAIG損害保険と東京海上日動、損害保険ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保の品質項目一覧を再度確認。2024年1月以降、東京海上日動が完全ペーパーレスになります。ペーパーレスで、時間を生み出していければと思います。

今月もコンプライアンス研修は盛り沢山です。常に態勢整備を意識しながら、保険会社の品質向上項目にも一つ一つ取り組んでいきたいですね。

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