
おはようございます。全国の営業所長,社員の皆さんも、おはようございます。今月は「グループでSWOT分析を考える」時間にしたいと思います。そして、来月12月は「グループでSWOT分析を発表」、再来月1月は個人のノバリウェイを活用した「2022年の反省と2023年の目標」をまとめる時間にします。来年度に向けて、個人や組織においても現状分析や具体的な目標設定が大事な時期ということになります。やはり、考え続けて実行に移す中、もしくは走りながら考える中で本物の力がついてくるのではないかと思います。
では、先ず私の方からSWOT分析について簡単に説明します。SWOT分析を実施しようとした理由は、理論や手法がシンプルであり、素人でもやろうと思えば出来ますし、また独自の戦略アイディアが出せるからです。自社の内部要因である「強み」(Strength)=S、自社の内部要因である「弱み」(Weakness)=W、外部環境で今後の可能性やチャンスを示す「機会」(Opportunities)=O、外部環境で今後のリスクや厳しい状況を示す「脅威」(Threat)=T。各要素の頭文字からSWOT分析と言います。注意点としては、「弱み」と「脅威」に時間を掛け過ぎないことです。要は否定的な意見に多くの時間を割いても、建設的な方向には進まないからです。おそらく、段々と暗くなって明るい未来展望を描けなくなるだけです。ですから、「弱み」と「脅威」を成果が上がらない言い訳に使うのではなく、「強み」と「機会」で現状打破していくことが重要です。
SWOT分析から取るべき戦略を考えるのが、SWOTクロス分析です。機会×強み=積極戦略(今後の可能性・好機に自社の「強み」を活かした具体策)、脅威×強み=差別化戦略(今後の脅威に自社の「強み」を活かして徹底した差別化やNO.1戦略を取る具体策)、機会×弱み=改善戦略(今後の可能性・好機が見込まれるので、弱みを改善して好機を活かす具体策)、脅威×弱み=致命傷回避・撤退縮小戦略(今後の脅威やリスクを打開するための具体策)になります。SWOT分析やSWOTクロス分析で必要なのは潜在的な情報です。現在、見えていないものを見ていくには、発想力や創造力なんかも必要かもしれません。
実践が必要なので、グループごとに分かれて、SWOT分析を考えてみましょう。
その後、SWOTクロス分析でグループでの戦略を考えることにします。
*講話の後、グループごと各自の考えをSWOT分析表にまとめていきました。
参考書籍 「実践SWOT分析」「SWOT分析コーチングメソッド」「SWOT分析を活用した【根拠ある経営計画書】事例集」(いずれもマネジメント社)
