
おはようございます。全国の営業所長,社員の皆さんも、おはようございます。こちらの『企業理念と行動指針-ノバリウェイ-』を三回シリーズで話してきましたけど、最後のページが残っておりましたので、今回は補足説明したいと思います。
『企業理念と行動指針-ノバリウェイ-』解説
◇将来の経営者候補
◇経営者に求められる能力
では、◇将来の経営者候補を補足説明します。
◇将来の経営者候補
第一段階…30歳 個人としての能力
第二段階…40歳 ネットワーク能力
第三段階…50歳 人を育てる能力+高度な経営管理者能力
こちらは読んでの通りですが、私自身の経験を中心にお伝えしますね。第一段階の30歳手前の時は保険会社の研修時代ですので、個人として営業の成果に徹底的にこだわりました。おそらく、平均的なセールスパーソンの何倍もの実績は出していたと思います。当然、限られた時間内での実績なので、営業面の仕事だけでなく、事務面や事故処理などの仕事も速くて正確じゃないと成果は出せないということになります。もちろん強みを活かすことは大事ですが、先ずは自分の可能性を信じ得意不得意をなくして、バランス良く仕事を仕上げることも重要ということです。個人として、実績が上がった場合の注意点は、自分のやり方に拘り過ぎないことですね。やはり、貪欲に学ぶ姿勢がないと、どこかで成長が止まる可能性が高いと思います。自分の成長のために目標を高く掲げて、淡々と行動し成果を出して欲しいですね。また、組織においては、進歩と調和という考え方が大事で、個人の向上は進歩,周りへの配慮は調和ということを心掛けていただければと思います。人間関係を円滑にするためにも、進歩と調和のバランスは必要不可欠ということは覚えておいてください。第二段階の40歳前後の時は、全国の営業所づくりですね。ネットワークは人との繋がりですが、横に広げていきました。やはり、ネットワーク能力というものも存在し、セクショナリズムの反対ということになります。また、異業種の方との連携もネットワーク能力になりますね。自分の仕事だけで完結しないで、ノバリがやっている仕事にもアンテナを立てていると、何かしら参考になる情報が入ってくるようになると思います。第三段階の50歳前後のところは、現在只今になります。これから、人事制度のところを具体化して、社員の人材育成をしていきたいと思っています。折角なので、20代もしくは30代半ばまでの若手社員にもアドバイスしますと、この時期に仕事に対するモチベーションはなるべく高くしておいた方が良いです。一般的には30代半ば以降に仕事のモチベーションを上げていくのは段々と難しくなってきます。体力が落ちたり、自分で能力の見切りをつけたり、ご家庭を持ったりと。経験者は良く分かると思います。ただ、私個人の経験則から言って、何歳からでも奮起して仕事能力を上げていくことや資格を取得していくことは可能だと思います。本人の心掛け次第です。ですから、少し頑張らないと達成出来ない位の目標は持って、モチベーションを維持しながら新しいことにチャレンジして欲しいですね。30代以降で管理職になる方もいますけど、当然モチベーションが部下より低いようだと組織は低迷しますので注意してください。また、40代以降は若い頃の成功失敗の経験が生きて、若手社員に貴重なアドバイスも出来るようになると思います。
では、次に◇経営者に求められる能力を補足説明します。
◇経営者に求められる能力
- 全体が見える…複数分野にまたがった見識を持つ
- 長期と短期を融合できる…短期的な業績と長期的な構想力
- 投資効果を判断できる…一番投資効果が大きいものを選ぶ選択眼
①全体が見えるは、木ではなく森が見えるということで、保険業界全体が見えるということかもしれません。昨年のデータですけど、保険代理店は現在どれ位あると思いますか?専業代理店は?副業代理店は?こちらの資料を見ていただけますか。
2021年度損害保険代理店統計(損保協会)
損害保険代理店数 2021年度 16万463店(-2.9%)
2020年度 16万5185店
専業(17.9%)2万8723店・副業(82.1%)13万1740店
乗合(23.2%)3万7228店・専属(76.8%)12万3235店
現在のメガ保険会社の考えでいくと、損保収保3億もしくは5億以下の保険代理店は整理対象になる流れがあります。ですから、日頃から保険毎日新聞や日経新聞などの専門紙も読んで、大局観を持つことが大事になります。②長期と短期を融合できるは、バランス感覚に優れている能力ですね。例えば、短期的に売上と利益が出ている時にこそ、中長期的な投資も大切ということです。保険業界でも来店型ショップなんかは短距離走型ではなく、中長距離走型の良い事例。今でこそ有名な来店型ショップも資金調達に苦しんでいた時期が長かったようです。当初5店舗位の出店では全く投資会社に相手にされず、20店舗位出店したら、どっとお金が集まってきたという話を聞いたことがあります。ノバリにおいても、営業所をつくったり、M&Aをしていくのは中長期的な戦略になります。中長期的な構想力やビジョンは、まさに経営者の仕事と言えます。③投資効果を判断出来るは、中小企業的には選択と集中という言葉にも置き換えられます。選択と集中を実践するには、テストマーケティングを繰り返し、選択出来る程の方法論をたくさん持っていないとダメということですね。特に中小企業ですと、少ない資金で投資効果が出せるところを探し続けないといけないということです。ノバリを創業して20年になりますけど、振り返ると発展はしています。ただ、私としては反省点も多々あります。今後、保険代理店の未来標準の実現を目指していく上で、企業カルチャーはとても大事になってくるので、ノバリらしさ,ノバリの考え方でもあるノバリウェイを大切にしていただきたいと思います。ミーティングの際に、一人一人自分の気付きや具体的に実践してみたいことを話し合ってみてください。
では、今月は以上とします。ありがとうございました。