2025年10月の社長講話(要約)+2025年第二回所長会(概要)

おはようございます。全国の営業所長,従業員の皆さんも、おはようございます。

今月のビジョンシェアリングは「第二の創業から100年企業へ」になります。先月のビジョンシェアリング、社長講話で、最後に第二の創業から100年企業へという言葉を伝えたので、現時点での私の考えを補足説明したいと思います。あくまでも現時点ということでご理解いただければと思います。

まず、PESTEL分析になります。マクロの視点・中長期的な視点で環境変化を分析する際に良く出て来る分析です。保険会社への事業計画書でも一部出て来ます。一つ一つ考えてみましょう。Political(政治的要因)ですと、トランプ政権の政策でトランプ関税、ドル安誘導などがあります。高市政権になるかどうかは微妙ですが、アベノミクス路線継承(金融緩和・積極財政)で株高円安、円金利の抑制など。Economic(経済的要因)ですと、世界でインフレが進行し関税負担などで特に中小企業が苦戦。また、一部の方は投資により資産を増やします。Social(社会的要因)ですと、少子高齢化により外国人労働者の増加など。Technological(技術的要因)ですと、AIやRPAによる業務効率の改善など。Environmental(環境的要因)ですと、気候変動に伴う災害の増加や南海トラフ巨大地震の発生確率など。Legal(法律的要因)ですと、保険業法の厳格化でコスト負担増,廃業代理店の増加。外国人の不動産投資の規制検討など。主に保険業界に関わる点を考えましたが、企業は変化対応業であり、このようなマクロの視点や中長期的視点を持って、次の戦略を立てる必要があります。

次に、今度は短期的視点で、損害保険商品の手数料(ポイント)になります。ビジョンシェアリングの後に続く、所長会のテーマでもあります。現在、平均的には手数料〇〇%位でポイントも〇〇〇ポイント位だと思います。ただ、保険会社ごとに、手数料とポイントの考えは毎年変わっていくことが予想されます。営業所の取り組みが甘いと、全体に波及していくものなので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。あと、+αとして、「第二の創業から100年企業へ」を考えた時に、FP事業とIFA事業などの総合金融サービスの展開は必須だと思います。先程の株高円安の流れが続くと、自ずと資産形成に適した金融商品がお客さまに好まれると思います。もう一つ、+αでシナジー効果のある金融周辺サービスも記載しています。ノバリが進化する中では、新しい顧客やマーケットを創造して、新会社をつくるという流れもあります。例えば、TNet とKintone、RPAなどを組み合わせて、新たなシステムをつくることも可能かもしれません。

次に、企業の発展系として、持株会社(ホールディングス)の可能性も探ることになります。将来的にはグループ会社をつくることも検討しているということです。Missionを見ると、企業理念と経営理念があります。どちらかと言えば、経営理念の方がノバリ株式会社の目指すべき方向で、企業理念の方は持株会社(ホールディングス)共通の理念になる可能性があります。私の方でノバリウェイを作成した際に、今後の発展の含みを持たせていました。ですから、短期的視点では損害保険商品の手数料ポイント施策にしっかり取り組んでいただき、中長期には+αのサービスも心掛けて、企業経営や営業所運営を安定させることが大事になります。「第二の創業から100年企業へ」は、ただのスローガンではなく、会社の中長期な方向性を示したものになります。

次に、今後の組織編成の仮の案になります。エリアマネージャーの方は検討中ですが、執行役員・取締役・代表取締役は東京本社、佐世保第2本社、また営業所の中から抜擢人事をしようと思っています。執行役員・取締役・代表取締役は中長期的な視野に立ち、持株会社(ホールディングス)に関わる人材にしたいと思います。ノバリウェイにある◇役員・役員候補 心得実践も確認してみてください。役員や取締役の新たな就任や退任はこれから起きて来ると思います。また、代表取締役においても、誰でもチャンスがある制度にしたいと考えています。そういった考えから、段階的に本社と同じ人事評価制度を用いていただければと思います。

次に、別紙参考で確認して欲しいのですが、社員向けとして【ノバリ株式会社 等級・賃金制度の概要】、【等級・職種 必須の条件】、評価シート(等級M1)、評価シート(等級S1)です。営業所長はM:マネージャーに当たります。歩合給社員はE:エキスパートになります。アルバイト向けとして【アルバイト 等級 必須条件】、【2026年度 業務一覧表と確認シート】になります。企業の強さは人材育成出来るかどうかに関わっています。現在、東京本社と佐世保第2本社で未経験者向け人材育成プログラムを作成することを計画しています。関心のある営業所があれば、一緒に取り組みたいと思います。佐世保第2本社の計画をお伝えすると、正社員採用も順調で、来年には15人~20人位のメンバーになると思います。南海トラフ巨大地震などが騒がれる中、BCPの目的として、2つの本社機能を活性化させ、シナジー効果を高める必要があります。

最後に、人材育成プログラムと同様に進めるべき推奨資格になります。保険会社から求められているのは損害保険トータルプランナーです。保険事業の+αになるファイナンシャルプランナーの資格、証券外務員の資格、日商簿記等の資格です。ITに興味ある方はITパスポートなどを取得しても良いかもしれませんね。出来れば、営業所長には経営学や企業経営理論などを学んで欲しいと思います。保険会社の役職者は中小企業診断士やMBAを取得されている方も多いです。推奨書籍としてはピーター・ドラッカー氏の「マネジメント」はイチオシです。私の方は何度も読んでいますが、読むたびに新しい学びがあります。もともと保険会社の研修生から代理店のお仕事を始めた方は、組織人というより個人事業主に近い考えをお持ちかと思います。経営の理論を入れておかないと、組織においては正しい判断や選択は中々難しいと思います。ノバリ株式会社で執行役員・取締役・代表取締役を目指す方は、経営の勉強も是非して欲しいと思います。会社として、学習する組織の流れをつくっていきたいと思います。この後の所長会では、手数料ポイントの施策をしっかり詰めてください。

では、今月は以上とします。ありがとうございました。

<2025年第二回所長会概要>

下記の概要について、小林副社長、坂元取締役、山本オフィス委員長からそれぞれ発表がありました。

・2026年度代理店手数料ポイント体系のコンセプト

・「新・品質評価制度」の概要および2025年度下期の自己点検取組のご案内

・金融庁の視点から当社の営業所のあるべき姿

・外部監査とエリアマネージャーの検討

・オフィス委員会から現状報告

・全拠点共通の課題やテーマについて意見交換

目次